【2024年5月】農家と円安
GWが始まり行楽のシーズンですが、いかがお過ごしでしょうか?お出かけや旅行など楽しい連休を過ごされていることと思います。
農家は田植えが始まり、一年で一番忙しい時期です。子供のころからGWにお出かけした記憶はありません。しかし、田植えも家族総出のイベントで今となっては楽しい思い出です。
さて、最近のニュースをみると円安が話題になっています。農家としては嫌な気持ちでニュースを見ています。というのも、農業で使う資材は輸入品目が多く、今後の資材の値上がり、つまり経営コストの上昇がチラつくからです。肥料、燃料、育苗培土、農業機械、パイプハウスなど農業で使う資材はほぼ何らかの形で輸入品とかかわっております。農林水産省の農業物価指数という統計データでは、ここ2年間で、すでに肥料など3割超も値上がりしております。これからさらに資材が値上がりするかと思うと気が重いです。一方、農産物の販売価格はそれらを転嫁できていません。これは現在、国会で審議されている「食料・農業・農村基本法」の改正においても重要課題として検討されています。
しかしながら、消費者としては、食料品は安いに越したことはないことは理解できます。我が家もスーパーでは日用品は少しでも安ければ喜んでいます。
正解はない課題ですので、農家としては、国会での「食料・農業・農村基本法」改正の審議が盛り上がってくれればうれしいなと願うばかりです。(とはいうものの、全然盛り上がっている気配はないですね・・・)