【2023年11月】モノの値段が上がっていることを実感する日々です
すっかり秋らしくなって朝晩はずいぶん涼しくなった今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
うちの農園はこれから農閑期になり、冬に向けてゆっくり過ごそうかと思っています。そこでどこか旅行に行きたいなと思って、行先の候補をいくつか調べてみたのですが、東京のホテルの価格がずいぶん上がっている印象でした。相場観の2~3倍になった気がします。円安ですし、海外からの観光客でにぎわっているのでしょうか、活気のあることは良いことですね。(東京への旅行は躊躇われますが。)
日常的に物価が上がっていることを実感します。値段を付けるということに関しては、私も毎日直売所に米・野菜を出荷しており、物価を形成する1プレイヤーでもあります。なるべく価格を上げたくない気もあるのですが、如何せん、資材費・燃料費など経費が上がっている昨今、少し値上げしているのが現状です。
では、直売所で農家である私がどうやって価格を決めているか、実際のところをお伝えしたいと思います。
・経費を積み上げて利益が出るように値付けしている
・市場の市況を参考に値付けしている
と、お思いかもしれませんね。しかし、それは買い被りすぎです。
少し話は脱線しますが、少し前にインターネットで流行った「インベスターZ」のパロディ漫画「バカが考えた株の漫画」をご存じでしょうか。
その中のセリフ「俺たちは雰囲気で株をやっている」
私が野菜の値札を張るときはこれと同じです。
「俺(たち)は雰囲気で野菜の値段をつけている」
つまり、同じ野菜を出荷している人と同じくらいの値段をつけるように、かつスーパーより少し安くなるような価格を付けています。
まさに「俺たちは雰囲気で野菜の値段をつけている」です。
ところで、直売所では、雰囲気で野菜の値段が決まるため(他の農家は違うかもしれませんが)、出荷がダブついている野菜は、大特価で売られる傾向にあります。しかもそれは毎年繰り返されます。夏場のキュウリ、ナス・冬場のハクサイ、ネギなどは値下げ競争が激しく、かなりお買い得で買えることがありますので、是非ともチェックしていただけるとお得にお買い物ができるかもしれません。