【2023年5月】蓮花は田んぼの肥料になります
今年の4月は暑かったり、寒かったり体調管理が難しいですね。皆様くれぐれも風邪など体調を崩されないことを願っています。
こちらは、天候に左右される農業ですので、田植えの準備や春・夏野菜の苗の管理など、悩ましい日々を過ごしています。
田植え前の田圃には蓮花(レンゲは緑肥という肥料の目的)が咲いているところも見かけます。さて、先日SNSで農家の方のとある投稿を見ました。簡単に言うと
「私有地である田んぼに蓮花を植えているが、見知らぬ人が勝手に立ち入って遊ばれて困る」
というものでした。
確かに、この農家の方の考えは同じ農家として理解できます。蓮花も緑肥として栽培している作物ですので、勝手に立ち入って荒らされると気持ちのいいものではありません。
一方で、私が子供のころは、そのような田んぼの中で花を摘んだり、野球をしたり自由に立ち入っていたなという記憶があります。そんなことをしても農家の方は誰も咎めたりしませんでした。
一昔前は、いろんなことに大らかな時代だった気がします。どちらの考えが良いかは正解はなさそうですが、時代とともに柔軟に対応する必要がありそうです。
先の蓮花の田んぼについては、前もって農家の方に一言声を掛ければ、わだかまりなく蓮花畑を楽しめたかもしれませんね。
以下、豆知識。
マメ科作物である蓮花は大気中の窒素を取り込んで土中に戻してくれて良い肥料になります。ちなみに、私は農学部で蓮花の肥効の研究をしていました(途中で挫折しました)。