【2022年3月】2月のとても大切な仕事

3月になり一気に春らしい日々になりました。冬の野菜はあと少しだけ収穫を待っていますが、アブラナ科(大根、白菜、小松菜など)の野菜を中心に花が咲き始めてきました。畑は”菜の花”や”白菜”の黄色い花が綺麗です。

花の咲いた白菜

先月2月までは寒い日が多いので畑でする農作業は少なめです。寒いの苦手ですし。一方でこの季節は、毎年、確定申告を提出する時期で、農家にも大切なお仕事です。税務署に一年の所得を計算し申告する手続きで、一年間の経営の総括ともいえる仕事です。私は、小さな農家ですので、税理士さんにお願いすることもなく、自分で書類の作成を行っています。自分で書類を作成した方が経営上の数値が把握できるからであって、決して税理士さんにお願いするお金がもったいないというわけではな・・・。

確定申告のやるべきことはシンプルです。簡単に言うと、一年間の”売上”と”経費”それぞれの合計を引き算することで”所得”を計算します。その所得額をもとに税(所得税、住民税)、社会保険(健康保険、介護保険)の支払額が決定します。なにやら大変そうですが、具体的な確定申告の作業とは、一年分のレシートをひたすらパソコンに打ち込みます。一年を通じて、都度、入力作業をしていればよいのですが、どうしても一年分を溜めてからのスタートになります。もっと計画的な自分になりたいです。一年分のレシートの数値をPCに打ち込む作業は修行感があって良いです。さらに、提出期限ぎりぎりになると、小学生の夏休み最終日の記憶を呼び戻してくれるので、懐かしい過去を振り返りたい人におススメです。

さて、農業を始める前は会社員だった私もそうでしたが、税・社会保険が源泉徴収されて確定申告しなくてよい会社員の方はうらやましいです。でも確定申告をすることで良いこともあります。税(所得税、住民税)、社会保険(健康保険、介護保険)の納税額・支払額がはっきり認識できることです。もちろん会社員の方も把握できますが、源泉徴収で毎月の給料から天引きされているとそれぞれの金額を把握している人は意外と少ないのではないでしょうか。たくさん納めている気がするけど、一年分で総額いくらになっているかなかなか把握するのは難しいように思います。

自分で所得を計算して、税、社会保険額を支払うと、税金や社会保障に対する意識が高くなった気がします。といっても、たくさん納税できているとはいえないので(たとえ私の納税額を1.2億倍しても日本の国家予算には到底ならない。)、もうちょっと頑張りたいと、毎年この季節には思うのです。

 

 

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