【2022年4月】野菜の価格が安い理由
春らしい日が続いています、こちら京都では桜が咲き始めました。京都の観光にはとっても良い季節です。
さて、先週あたりスーパーで売られているブロッコリーが安くなかったですか?京都長尾ファームの近所のスーパーでは、一つ100円くらいで売られているのを見ました。安かったのは、今冬特有の理由がありそうです。今年は冬の間、寒い日が多かったため、本来なら2月ごろ収穫できる品種のブロッコリーの生育が遅れました。さらに、3月になり急に暖かい日が続いたので、一気に収穫が始まりました。全国的にその傾向となっているようです。京都長尾ファームのブロッコリーは3~400株しかなかったのでさほど収穫に追われることはなかったですが、ブロッコリー専業の農家の人はたまったものではないと、心中お察ししているところです。一気に大量に出荷されるものですから、需要と供給のバランスが崩れ、ブロッコリーが安くなったというわけです。
さて、目の前の野菜が安いと得した気分になろうかと思います。このような時、節約にもなるアイデアがあります。ブロッコリーは冷凍保存できるので(茹でても生のままでも)、このように安くなった時に多めに買って冷凍しておくというのも一つの方法かと思います。価格が下がっているのは一時的なもので、出荷量が落ち着くといつもの価格に戻ることが予想されます。
もう一つ安くなったとき良いことがあります。それは”品質が良い”ということです。農作物の価格は品質の良し悪しというよりもほとんど需要と供給で決まります。というわけで、こういった豊作で安くなっているときは品質も良い可能性が大です。
生産者としては豊作で行き場のない野菜を見るのは忍びないです。ぜひこのような機会にお買い求めいただければ生産者としても有難い限りです。